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関西家庭医療学センターの
総合診療専門医・家庭医療学専門医コース

関西で家庭医・総合診療医を育成することを目的に設立された、滋賀県の「浅井東診療所」、京都府の「金井病院」、大阪府の「大阪赤十字病院」で構成される、北海道家庭医療学センターの姉妹プログラムです。

プログラムの正式名称:

関西家庭医療学センター 総合診療専門医コース
関西家庭医療学センター 家庭医療学専門医コース

 

取得に4年を要するのが一般的な日本専門医機構認定「総合診療専門医」資格を3年で取得。

+1年で日本プライマリ・ケア連合学会認定「新・家庭医療専門医」も取得できます。

関西家庭医療学センター 専門研修 プログラム 特徴

家庭医養成で長年に亘り確かな実績をあげている北海道家庭医療学センター所属の指導医、松井善典医先生がプログラム責任者として研修全体をプロデュース。


4年間で家庭医に必要な症候・疾患の知識・技術+臨床推論の土台を作りながら、「家庭医・病院総合医として生きる(=生涯働き続けられるためのアイデンティティ形成)」ことを学びます。

関西家庭医療学センター プログラム 特徴

京都の中小病院、大阪の大病院、滋賀の診療所での研修を組み合わせることで、多種多様な症例を、様々な規模・役割の医療機関で経験することができます。

浅井東診療所

https://azaihigashi.hcfm.jp/

滋賀県長浜市野瀬町828番地


※JR「長浜」駅、JR「米原」駅から車で約30分。

※公共交通機関でお越しになる場合は、こちらのページにて出発地を「長浜駅」、到着地を「健康パーク浅井」に設定して検索してください。診療所は「健康パーク浅井」のバス停の目の前にあります。

浅井東診療所

東海道新幹線が停車する米原駅から車で30分、滋賀県長浜市の山中、僻地~郡部に位置する家庭医療診療所。

北海道家庭医療学センターが運営し、8名の医師が在籍。

 

小児〜高齢者の予防から在宅看取りまでの包括的な医療、地域に広がる活動や多職種連携を深く学ぶことが可能であると同時に、家庭医療学の理論的基盤や生涯学習、EBMなど、家庭医・総合診療医としての学び方、生き方の基礎を身につけられる研修が特色です。

車主体の生活にはなりますが名古屋まで1時間で行くことができる距離にあり、長浜市内を走る国道8号線沿いにはスーパーからレストランが多数立ち並んでいます。

 

生活に困ることはありませんが、浅井東地区は4-5年に一度1mほど雪が積もることがあります(3年に一度くらい積雪がない年もあります)。

診療所にはデイケアだけでなく温泉(健康パークあざい)が併設され、温泉にはレストランもあります。

金井病院

https://www.kanaihospital.jp/

 

京都府京都市伏見区淀木津町612-12


※京阪本線「淀」駅から徒歩7分(京都駅から電車で約40分)

128床

金井病院

京都駅から電車で40分、京都市伏見区の静かな町に位置する、128床の地域の中小病院。

京阪本線の淀駅から徒歩10分程度のところに位置し、京都・大阪へのアクセスも良好。

かつては淀城の城下町、淀川水運を担う港町として栄え、現在は京都競馬場で賑わう「この町の病院」として40年以上地域に支えられ、地域とともに歩んでいます。

 

故・金井武雄前理事長の理念を引き継ぎ、京都大学医学部臨床准教授でもある現・金井伸行理事長が就任した2007年からは、超高齢化社会を迎える新時代のニーズに応えるべく、「在宅医療」 「救急医療」「予防医療」の3本柱を重点項目として新たに位置づけ、16名の医師が在籍し、うち11名が総合診療科に所属。

全国的にも珍しい、総合診療科の専門病院のような環境で、コモンディジーズを中心とした家庭医療外来、1次・2次救急、臓器別ではない内科疾患の入院診療、在宅医療、小児の外来、女性医療、予防医療を多角的に経験することができ、家庭医療外来では家庭医療専門医による指導があり、病棟では入退院調整やチーム医療・多職種連携を実践できます。

 

また、特色ある地域ヘルスプロモーション活動(住民講演会やウォーキングイベントなど)への参加を通じ、中小病院を基盤とした地域活動を経験していただきます。

​大阪赤十字病院

https://www.osaka-med.jrc.or.jp/

大阪府大阪市天王寺区筆ケ崎町5番30号
 

※鶴橋駅から徒歩7分

 

964床

大阪赤十字病院

JR大阪環状線鶴橋駅から徒歩7分に位置する、36診療科約1,000床の大病院。


なんばまで約15分、新大阪まで約30分、伊丹空港まで約45分のところに位置し、アクセスは抜群。
 

日本赤十字社大阪支部病院として、博愛の精神に基づいた一般診療及び救療事業を目的とし、併せて優秀な看護婦の養成をするため明治42年に創立。
 

278名の医師が在籍し、院内にはレストランやタリーズコーヒー、ファミリーマートもあります。

大阪赤十字病院では、救急・内科・小児科そして他科での選択研修など、診療所、中小病院のいずれで勤務する上においても必要な救急・内科・小児科の専門的な知識と技能を身につけることが可能です。

 

また、大病院での経験を活かすべく、毎月のレジデントデイなどの家庭医療の教育セッションを通して、紹介や病診連携の際に家庭医・総合診療医としてどう役立てるかについても指導医と共に省察し、学びを深めていきます。

教育環境

教育環境

専門医研修の4年間で、着実な知識や技術を身につけるのは必要不可欠。関西FMにはそれが十分可能な現場と指導陣があります。

しかし、個々の患者との一対一の関係を重視しながら診療をする総合診療医・家庭医にとっては、それだけで研修を終えるのは非常にもったいない。

 

これまで生きてきた中で積み立ててきた皆さんなりの医師としての価値観や人となりに、新しい色を書き加えたり、時には見直しながら組み立て直す。そのためにはどのようなことをすればよいのか?それをこの期間で是非身につけて欲しいという願いがあります。

 

この知識と技術を身につけることと、人となりの組み立て直しを体験すること、その二つを可能にする教育を関西FMでは用意しています。

一人一人の4年間を貫く指針となる

「目標設定と振り返り」

  • 研修スタート時点で指導医との対話の中で目標設定を行います

  • 様々な場面での振り返りはその目標を軸にして行われます

知識・技術と実践を高めるための

「レクチャーとフィードバック」

  • 総合診療医として重厚な経験を積んで来た指導医陣による疾患・徴候マネジメントのレクチャー

  • 姉妹プログラムの北海道家庭医療学センター指導陣による家庭医療の理論のレクチャー

  • レクチャーを実際の診療に活かせることを重視したフィードバック

医師としての深みを知るための
チームでの「対話」

  • 行動を見ているだけでは触れられない内面や価値観を対話するチャンスが豊富にあります

  • それぞれのキャリアを歩んだ多様なロールモデルの経験も知りながら、皆さん自身が振り返る機会になります

教育方略

家庭医療専門医としての能力を高めていくためには、単に症例や事例を経験するだけではなく、その経験を振り返り、指導医などからのフィードバックを受けて省察を深めていくプロセスを繰り返していくことが必要不可欠。


関西FMでは日本プライマリ・ケア連合学会が定めるポートフォリオをベースに、月2回のレジデントデイで症例を通した議論・振り返りの継続的なセッションを4年間切れ目なく実施。
 

系統講義、ポートフォリオ指導、評価方法などはHCFMと連携しています。
 

結果、2021年度家庭医療専門医試験において最優秀賞とポートフォリオ優秀賞をダブルで受賞、2020年に開催された近畿家庭医療・総合診療専攻医ポートフォリオ発表会で、受賞者全員が関西FMの専攻医、もしくは、卒業生の教え子という快挙を成し遂げています。
 

また年3回、外部の指導医、専攻医、初期研修医、医学生も含めた勉強会やイベントを開催。
 

内部だけでなく、家庭医療・総合診療に携わる、志す全国の仲間とタテ・ヨコ・ナナメの関係を作れます。

指導医陣

診療所、中小病院、大病院と様々なセッティングで展開される家庭医療・総合診療・専門医療。レジデントは、各医療機関でロールモデルたり得る指導医のもとで包括的な診療能力を育み、継続した省察的実践(振り返りから学習ニーズの把握や自己認識をし、自己学習や価値観の変容を行いながら成長する歩み)によって家庭医療の重要な価値観を学ぶことができます。

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